ケアマネージャーのリスク評価に怒る 「転倒して怪我したらどうする!」

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風邪で1ケ月近く入院し、すっかり下肢筋力が低下してしまった上、気管支炎を患ってしまった方の家族から相談をいただいた。
退院前リハビリを行っていたが、介助付で5mの歩行がやっとできる程度で退院となった。
退院前の在宅生活のためのカンファレンスも無く、慌しく退院。退院後に連絡をいただき、私から担当のケアマネージャーに報告をする始末。
直ぐに訪問させていただいた。
気丈な方で、「人の世話にはならぬ!」というタイプだったが、入院前とは違って声量も小さくなってしまい、動くのも大変そうでコタツに丸くなっていた。
立つのにもコタツからハイハイして移動し、捉まりやすい家具にしがみついて立ち上がる。
壁を支えにつたい歩きをするが3m程度で息が切れる。
それでも円背の姿勢で「人の世話にはならぬ!」主義でがんばってトイレやお風呂にも自分で移動する。
壁や建具の1cm程度のちょっとしたデッハリを巧みに指で押さえてバランスをとる。
弱った姿を家族に知られたくないという自尊心は無視できないけど、見ていていつ転倒してしまうかと、ハラハラドキドキの状況だった。
失礼ながら、90歳近い方であり、もともと膝関節症をわずらっていて転倒すれば大腿骨骨折は免れない。
経験的に思えるのは、ちょっとしたバランスの崩れが原因で転倒してしまうと用意に判断できた。

日中は仕事で留守にする息子さんにとっては心配になるのは当然である。
「モニタリング」を行い、家族の意向を受けて担当のケアマネージャーに相談した。
退院後1週間となったが、ケアマネージャーが「担当者会議」を自宅で行うと連絡があり、家族が希望する手すりの取り付けの協議が行われ、茶の間から寝室、玄関に至る動線上に手すりを設置することに方針が決まった。
「転んで怪我をしてからでは遅い。」転ばぬうちに工事を完了するのが大切で、常々、最優先で仕事を進めることにしている。
担当者会議から2日目には住宅改修計画図と見積書を家族に説明。
翌日には担当のケアマネージャーに書類を提出。
あとは、ケアマネージャーが「理由書」を作成して役場に提出し、内諾を得てから着工するようになる。

ところが、、、

それから2日目ケアマネージャーから電話があり、「しばらく、様子を見るようにします。4月からは通所リハビリにも行く予定なので、改善できる見込みもありますし、家族も急ぐ理由もないと言っていますし、私の観察でも、すぐすぐとは判断しがたい状況でしたので。」という、全面白紙の連絡だった。

担当ケアマネージャーといっても、前任者から担当替えになったばかりで、「担当者会議」が利用者とも初対面だった。

家族の誰が「急ぐ理由もないし…」と言ったのかを尋ねると、本人ではなくてお嫁さんだったという…
家族の意向は無視できないけど、何よりも本人であろう!

相手がケアマネージャーであっても、思わず感情的になってしまい「転んで怪我してしまったらどうするんですか(怒)」と言ってしまった。

ケアマネージャーから仕事をいただく立場としては絶対に禁句である。でも、そのリスク判断の曖昧さと予知の甘さに憤りを抑えようがなくて吐いてしまった。

それでもケアマネージャーは「キーパーソンの方の意向は無地できません。私の観察でも、まだ不要と判断します」と言う。

(・・・こりゃぁ、、、だめだ・・・やりたがらないだけだ)

現在の状態は病み上がりなので本調子ではないだけだという事。
気管支炎も改善し、通所リハビリに通うことで下肢筋力は戻るというイメージなのだった。
それまでは、おとなしくコタツに丸くなって動かないでいれば良いというのだろうか?

どうしてそんな事を言い切れるのだろう・・・
看護師の豊富な経験上の判断だったのか?


もう一度ねばって話した。
「○○さん、できれば、私は息子さんも含めて今一度担当者会議を開いて意向を再度集約してください」
と、語気を抑えて話してみたけど、「様子をみさせていただくことにします」との事。

(なんだよぉ~、、、いつまでなんだ?   転んで怪我するまで様子をみるのかよぉ~)


住宅改修を進めるためには、その工事の必要性を「理由書」という書式にまとめて役所に提出するのだが、主に担当ケアマネージャーが無償で行う。(例外もあり)
ケアマネージャー以外にも2級住環境福祉コーディネーターや作業療法士・理学療法士等も「理由書」を作成できるとされている。

所詮、、、このケアマネージャーにとって自分は「・・・用具屋さん」程度の認識なのだろう・・・
それならば、せめて通所リハビリの担当の作業療法士のモニタリングを受けてほしい。
嫁と姑との軋轢(あつれき)、心も叫びも感じとれないまま、机上のモニタリング調書の○×判断だけで良いのかよぉ~?

ケアマネージャーの経験・能力・判断次第で人の幸不幸は決まる!

「転ばぬ先の杖」というが、それは予防という意味

このケアマネージャーは「転んでから松葉杖」なのだ!

リスク評価では、人によって大きな違いがある。
過去の類似事例からすると、本人や家族がまだ手すりなどなくても大丈夫だと言っていても、ケアマネージャーが積極的に利用を進める様子を多くみている。絶対転倒しないとは判断できないし、高齢者の場合、骨折に直結するからなのだ。「直感」というものも存在する。
その結果、転倒を回避でき、多くの方に喜ばれている。

その逆のケースもあった。
ケアマネージャーの勧めを断った2-3日後、転倒(しりもち)。圧迫骨折で2ケ月入院。
要介護2→要介護4となった。悔やまれても怪我は完治できない。
結果、介護費用についても増大し、自己負担・公費負担は手すり1本の工事費どころではない。

個人的に思うことだけど、在宅生活支援するケアマネージャーさんのマネージメント(気配り)には職の経歴によって大きな違いを感じる。
訪問介護を長く経験したケアマネージャーさんは、介護者の視点に身をおいて考えているようの思える。オムツにも詳しい方が多い。
一方、医療現場を長く経験したケアマネージャーさんは、通所系サービスを主に考えている。リハビリ用に平行棒等の手すり活用があるが、そのレベルで手すりの活用を考えているのではないだろうか?

現実は、毎日通所サービスに通えるわけでもないので、はるかに長時間暮らす自宅の環境整備は在宅生活をいかに安全に楽しく送る上で重要である。
整備を進める時期は早いことにつきる。
いつ、事故が起こるなんて本人すらわからないのだから。

ずいぶん春らしい陽気となってきた。それはコタツから外に出て歩き始める危険な時期でもあるのだ。
ルール厳守は基本だが、良い制度を柔軟に活用し、人に役立つマネジメントをしてほしいものだ。





3月21日、
この利用者本人から電話をいただいた。
内容は「役場の許可がでなかったので、工事は取りやめになりましたと、この前の女の人が来て言っていった。
もうしばらく様子をみさせてもらうと言ってたけど、息子にでも手すり付けてもらうかと思っている。」

これじゃ詐欺師だぜ。
理由書も書かないで、前任CMの所見とお嫁さんの「急がなくてもいい」という事だけで、本人無視で職務放棄したCMの言い訳は「役場の許可・・・だめだった」という詭弁だった。

本人から役場の担当者に電話してもらおうか?しょr

何もやっていないぜ!このCM!申請書なんて提出すらされていないのだから。(怒)

リスク評価以前の人格を疑いだした・・・
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原発事故まではハーブや自家製野菜・果物作りの生活を満喫していましたが、放射能汚染されてしまい、もう無理。
今は仲間と大好きな山登りをして写真を撮り歩きして楽しんでいます。
原発事故後の風土と日常をとりあげてをいこうと思います。

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