叔母の法事 そして一人旅

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叔母の法事があり成田市に向った。

住職が、道元禅師の詩を語った。
春は花 夏はほととぎす
    秋は月 冬雪さえてすずしかりけり


常々好きな詩だったが、この場で聞き、感動した。

あいにくの雨となってしまたけど、植物がみずみずしく輝いて、鳥たちのさえずりが聞こえてくる。
花が好きで優しかった叔母を想いうかべた。


しばらく会っていない息子の事が気になっていたので、浅草はすぐなので寄って行こうと思っていたが、中途半端な時間だったのでコンビニで旅の雑誌を購入。
付近の観光スポットを調べたら、関東最東端の地「犬吠埼」が目に留まった。
急ぐ理由もないので、のんびりと一般道を走ってみた。
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誰もいない。
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着いた時が既に6時を過ぎていて、強風と横から降ってくる雨で最悪の天気。
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降り続く雨。
灯台をこうして見るのも何時以来のことだったろう・・・
海を見ると、どうしても津波で亡くなった親族を思い出してしまう。
日本国中の海岸線は、未だに津波の再来には無防備のまま。
何も変わっていない・・・

寝不足と疲れ、こんな景色を見ていると危ない気持ちにもなってきそうだった。


すっかり夜となってしまった。
気ままな一人旅。
利根川にかかる銚子大橋。まるで海の上を走っているような長い橋で千葉県と茨城県を結ぶ。
左折して内陸に向った。ナビでは霞ヶ浦が左側に位置している様子だったが、真っ暗で何も見えない。

何年ぶりの一人旅。語る相手もなく、運転も飽きてくる。FMのチューニングをしてみると、浅田次郎の短編小説『ラブ・レター』のラジオ版放送が流れていた。
あらすじは、、、
虚偽のセクハラ疑惑で大手企業をリストラされた男・高野吾郎(西田敏行)が 新宿・歌舞伎町の片隅のゲームセンターで働いている。そんなある日、その吾郎のもとへ「死亡通知書」が届く。死んだのは、妻・高野白蘭。1年前に偽装結婚した、顔さえ知らない中国人売春婦だった。戸籍を売った暴力団・佐竹興業の佐竹(柄本明)に相談を持ち込んだ吾郎は、“白蘭の残した手紙”を差し出される。

その手紙を握り、吾郎は、佐竹の部下・サトシ(金子賢)とともに、未だ見ぬ妻の遺体を引き取りに房総・千倉を目指す。ところが、そこで垣間見たのは、「外国人売春婦の死などゴミ同然」というこの国の現実だった。

吾郎は、エリートから転がり落ちた自分、友を失望させた自分、最愛の妻を裏切った自分、そして戸籍を売り、外国人労働者を食い物にする連中に手を貸してしまった自分にと、様々な感情が胸に去来し、やり切れなくなる。
『オール讀物』(文藝春秋)にて1996年3月号に掲載され、1997年4月に集英社から刊行された短編集『鉄道員』(ぽっぽや)に収録された。

リアリティのある小説で、妻・高野白蘭役の女性が「…吾郎さん吾郎さん、私 死ぬかもしれない。最後の願い 聞いて下さい。私 死んだら 吾郎さんのお墓 入れて下さい。ごめんなさい ごめんなさい でも お願いします 吾郎さん まだ会ったこと ないけど 愛しています 私 死にます 会いにきてくれますか 」
と片言の日本語風で話していた。

約1時間の番組だったが、ナビの案内の音も聞き漏らしてしまうくらい、入り込んで聞き入ってしまった。

番組が終わると、つくば市の北隣の石岡市に着いた。

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テーマ : 今日の出来事。
ジャンル : 日記

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Author:ドットドット
原発事故まではハーブや自家製野菜・果物作りの生活を満喫していましたが、放射能汚染されてしまい、もう無理。
今は仲間と大好きな山登りをして写真を撮り歩きして楽しんでいます。
原発事故後の風土と日常をとりあげてをいこうと思います。

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