父の介護認定調査・・・長文

いよいよだが、明日、父の介護認定調査が入るようになった。
大正生まれの父に、今は同級生は一人もいない(亡くなった)。
一人亡くなる毎に、元気と目の輝きが失せていったのが分かる。
すぐ近くに一歳違いの弟がいてもお茶飲みすることもなく、いつも一人でTVを見ているだけ(つけているだけ)の毎日が続く。

何十年も書き続けていた日記も徐々に行数が減って、3年前には辞めてしまった。
庭の松の手入れは一昨年まで高い所に登ってやっていたが、昨年からはシルバー人材センターに依頼し、縁側から目を窪ませながら終日見入っていた。

寒がりなので、広いダイニングでストーブをがんがん高温にして一日が過ぎていく。
「起きる」「食べる」「薬を飲む」「排泄」「TV」「食べる」「薬を飲む」「排泄」「TV」「食べる」「薬を飲む」「排泄」「入浴」「TV」「寝る」の繰り返しの日課。それが2年近く続いた。
性格はまじめで一途(頑固)、非社交的、面倒くさがり屋。
来客があると、それまでは眠っていたかのような様子でも元気になり話出すが、声に力が入らず何を言っているのか聞き取れない。幸いに頭はクリアで認知症の様子もないが、ベッドからの起き上がりや立ち上がりができない様子である。室内歩行は不安定で、見守りが必要な状況。
歩行支援の4点杖もあるが、重いという理由で利用せず、帽子掛けになってしまった。そして何度も転倒を繰り返す。
大好きなのは相撲なので、操作が簡単なリモコンの液晶TVにしてみたが、チャンネルを選ぶことができない。以前なら、TVが見れないと大声を出すことがあったのに声もなく動かない。
また、毎日必ず新聞を見ているのだが、逆さに手にとっているのもしばしば。そして「今日は何日だ?何曜日だ?」と聞かれる。
リハパンは昨年から使用するようになったが、許容限度を超え過ぎても気にもしない様子である(当然、漏れてしまっている)。臭気は本人には分からないのかもしれない。
毎日交換しているか分かるように、脱衣所の棚にリハパンを積み重ねてみたが減っている様子がない。

本人を傷つけないように優しく対応してあげたいのだが、それらが繰り返す日が続くと家族も空振をおこしてしまうのだ。

はたして?本人は一番困っているのは何なのだろうか?
母は今、そんな父を僕(しもべ)のごとく何から何まで父の要求を満たそうと動いてくれているが、けっして楽ではない。
父はきっと「寂しい」のだろう。母に要求する事の半分以上は自分ができないからではなくてやってほしいだけでコンタクトを求めているのかもしれない。その結果として筋力が低下してしまい、骨皮の虚弱体になってしまった。

「介護」・・・時代用語だけど、介護認定を受けようとするずっと以前からなすべき事がいっぱいあるように思うのだ。
家族(周辺)の問題もあるのだろうが、自分自身も含め、本人が「己の老後に向けた心の準備と対策」といった「老い」の勉強を、元気なうちに(認知症が発症する前に)しっかりと学ぶ(理解する)事が重要だ。

長生きは素晴らしいというならば、毎日が楽しいはずなのだ。苦痛であってはならない。
たとえ身体的苦痛はあっても精神的には充実していて、寝るのがもったいないと思えるような(青春期のような)。
たとえ社交的でなくても、自己陶酔の世界でもいいから、また明日がやってくるのが待ち遠しくなれるような・・・。
そんな、何かに夢中になれるものを見つけられれば、目の輝きは違ってくると思うのだ。
幸いに、我が家では「あととり夫婦」が同居しているが、いずれ私等夫婦二人だけの時が必ず来た時に、さぁて、毎日をどんだけ輝いて生きてけるだろうか?
例外無しに100人中100人が老いていく。
長生きを浪費という人もいる。「長生きしすぎてしまった」と・・・
逆に、100歳を超えても「あの人には、もっと長生きしてほしかった」と言われる人もいる。
誰もが後者を望むと思うのだが、具体的に考えると、とっても・・・難しい。
(父に学ぶ)
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テーマ : 「生きている」ということ
ジャンル : 心と身体

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Author:ドットドット
原発事故まではハーブや自家製野菜・果物作りの生活を満喫していましたが、放射能汚染されてしまい、もう無理。
今は仲間と大好きな山登りをして写真を撮り歩きして楽しんでいます。
原発事故後の風土と日常をとりあげてをいこうと思います。

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