20μSV/Y…子供25人中1人がガン死ということなんだ

福島事故の今後のシナリオ PDF
4月29日に明治大学で行われた小出助教の講演の内容がPDFにまとめられていた。
改めて資料として読んでいくと、事の重大さがわかる。
特に脳裏から離れなかった棒グラフ。
放射線の感受性はを示すものだったが、この講演で説明されていたのもだった。
一目瞭然に若い方の危険性が高いことが、目が悪くても良く理解できた。
下に、講演内容を抜粋してみた。
福島事故の今後のシナリオ
・・・今後の展開を予測することはできません。
私の最悪シナリオは、原子炉の冷却に失敗し、炉心の大部分が溶けて落ちる、いわゆるメルトダウンが起きることです。そして、その時に原子炉圧力容器と呼ばれる、炉心を格納している巨大な圧力がまの底に水が残っていると水蒸気爆発と呼ばれる爆発が起きる可能性があります。
そうなれば、原子炉圧力容器を格納している、放射能を閉じ込める最後の防壁であるか原子炉格納容器も壊れるはずだと思います。そうなってしまえば、炉心は溶けている、圧力容器も破壊され、格納容器も破壊されているということで、原子炉の中に存在していた大量の放射性物質が何らの防壁もないまま環境に出てくることになります。何とか、その最悪シナリオを避けるために今現在、福島原発で作業員の苦闘が続いています。その苦闘が実を結んでくれることを私は願います。
ただ、作業員の苦闘が実を結ぶ場合でも、彼らの被曝は避けられませんし、すでに環境に放出され、そして今後長期間にわたって環境に漏れ出てくる放射能によって一般の人々が被ばくすることも避けられません。すでに原子力安全委員会は、普通の人々の被曝限度を 1年間に 20ミリシーベルトに引き上げるとしています。
低線量被曝の影響
福島原発事故を受けて、各地で空間ガンマ線量が増加しましたし、水道水や野菜などの食べ物も汚染しました。それを前に、政府はしばしば「ただちに影響が出るレベルではない」と言ってきました。逆に言うなら、それは、ただちには出ないがやがて影響が出るということの裏返しです。
すでに述べたように被曝に安全量はなく、「急性障害」は出なくても、いずれ「晩発性障害」と呼ばれる被害が出ます。
原爆被爆者などの長年の疫学調査に基づき、いくつかの評価がなされてきました。国際放射線防護委員会(ICRP)、先にも述べた米国科学アカデミーの電離放射線の生物影響(BEIR)委員会、私が信用している故 J.W.Gofmanさんの評価などがあります。それらの評価を表1に示します。

10人・シーベルトという概念は分かりづらいでしょう。たとえば、1シーベルト被曝した人が 10人いれば合計の被曝量は10人・シーベルトになりますし、一人が 100ミリシーベルトの被曝しかしなければ、合計の被曝を 1万人・シーベルトにするには 100人の人が必要になります。
また、被曝量(Dose)が低い、あるいは被曝線量率(Dose Rate)が低い場合には被曝の影響が小さくなるとして、被ばく影響を小さく評価するという考え方があり、それが「補正(悪)後の値」として示したものです。しかし、もともと低線量あるいは低線量率での被ばく影響の効果が小さいとする主張には根拠がありませんので、J.W.Gofmanさんはそのような効果を含めることは正しくないとしています。
そのため、表1の「LNTモデル」の欄に示した人数だけがんで死ぬと考えるべきでしょう。一人ひとりが 1ミリシーベルトしか被曝しないのであれば、10人・シーベルトの被ばくにするまで1万人が集まることになります。
そして、最低の評価値を与えている ICRPの評価でも 10人・シーベルト当たり1人、Gofmanさんの評価では 4人が、がん死することになると評価されます。日本の法令は ICRPの勧告を基に作られていますので、一般人の被曝限度である 1年当たり 1ミリシーベルトは、1万のうち 1人ががんで死ぬことを 1年ごとに容認する基準です。
子どもの被曝は何としても避けなければならない
私たち人間と言う個体の始まりは、精子と卵子が結合して生まれたたった一つの細胞、いわゆる万能細胞です。そのたった一つの細胞が持っている遺伝情報を、細胞分裂によって複製しながら、目ができ、手ができ、頭ができ・・・といったように人間が作られます。
人間の成人の身体はおよそ 60兆個の細胞でできています。もし遺伝情報に傷が付けば、傷を持った遺伝情報が複製されることになります。そのため、ガン死/1万人・シーベルト細胞分裂の活発な時に被曝をすると、狂った遺伝情報がどんどん複製されることになってしまい、若く、生命活動の活発な子どもほど放射線感受性が高いことになります。したがって、同じ量の放射線を浴びるのであれば、大人よりも子どもの方が被害を多く受けます。
放射線の年齢別の感受性を図7(5)に示します。

20歳代、30歳代の大人に比べれば、赤ん坊年齢の放射線感受性は 4倍も高いし、逆に 50歳以上の大人は、1桁も低くなります。この点と評価の違いを考慮に入れただけでどれだけの被害が出ると予測されるかを、表2に示します。

仮に、一般の人たちの被曝が 1ミリシーベルトとであるなら、1万人のうち 1人ががんで死ぬのは仕方がないとするのが今の日本政府の基準です。その値は、 Gofmanさんの評価では 4人となります。また、子どもの場合にはその約5倍の被害が出ると考えなければいけません(表2参照)。
福島事故を受け、政府は緊急時として現場の作業員、そして避難指示を出す地域の被曝線量を決めました。それらによる危険度も併せて表3に示します。

今回、避難区域の基準として出された20mSv/yという値は、通常時であれば、放射線業務従事者に対してのみ許されるという被曝限度です。それを子どもたちにもあてはめるとすると、通常時に一般の人たちに許される危険度の 100倍もの危険を子どもたちに押し付けることになります。
一人ひとりが決めること
自分に加えられる危害を容認出来るか、あるいは、罪のない人々に謂れのない危害を加えることを見過ごすかは、誰かに決めてもらうのではなく、一人ひとりが決めるべきこと。
社会を変えていくのは数ではない、一人です

ようするに一人というものの力が二人になり、そして三人になり、その支える力は必要だ
というのが田尻さんのメッセージだったと思います
私は残念ながら原子力を進める国、あるいは巨大産業というものに対してはまったく無力でした
なにも原子力を止める事ができないまま来てしまいましたけども、でも私は絶望もしていません
今日こんなにたくさんのみなさんが来て下さった、とてもありがたいことだと思うし、やはり社会は変わって行くと思います
一人一人のみなさんがなにかしらのものをこれから積み上げていってくだされば、日本という国も少しは変わるのではないかと思います。ぜひともみなさんにお願いしたいと思います。ありがとうございます。




この記事へのコメント
越後屋 : 2011/05/14 (土) 13:53:58
http://america-banzai.blogspot.com/2011/05/52026.html?spref=tw
子どもたちのためにも、ぜひ、住民の立場に立つ研究者・医師の声に耳を傾けてください。