原発に「ふるさと」を奪われて を知る

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昨夜、Tさんから飯館村の酪農家だった長谷川健一さんが出した本を購読していると聞く。
村長選では長く菅野村長を推し、選挙参謀としてバックアップしてきた方だったが、事故後、村長は線量隠蔽を指示、「までいな村つくり」の理念とは反対の視線となってしまった菅野村長を批判。全国を回り、講演活動を行っているとの事。

「この辺の問題どころではない。放置され死んでしまった牛の肉を豚が食って生き延びているそうだ。読んでいるだけで涙が出てくる。」

読み終えたらお借りするおとになったが、気になりだして検索してみた。

常々、疑問になっていた福島市よりも低くなった飯館村の空間線量の背景と、菅野村長の視線の先がわかってきた。


長谷川健一氏で検索すると、日刊ゲンダイの記事。


飯舘村のアキれた実情 酪農家はミタ 放射線量改ざん
「飯舘村は原子力ムラのコントロール下に置かれている」――。福島原発事故で高濃度の放射能汚染に見舞われた飯舘村の酪農家、長谷川健一氏(58)が「原発に『ふるさと』を奪われて」(宝島社)を出版。20日、都内で会見を開いた。著書は原発事故直後から現在に至るまでの村の日々をつづったルポだが、驚くのは村民の被曝の影響を無視し、今も汚染の実態をヒタ隠しにし続ける村や国の対応である。

「強制的に下げられた放射線量の数値が全国に公表されている」――。20日の会見で、長谷川氏は、仰天の「放射線量改ざん」疑惑を暴露した。
「昨年11月末ごろ、国の除染モデル事業を請け負った大成建設の作業員とみられる10人ほどが、村のモニタリングポストを高圧洗浄機で洗い、土台の土をソックリ入れ替える作業を行っていた。その様子を複数の村民が目撃していたのです」
 文科省が20日夜に公表した飯舘村の放射線量は、毎時0.755マイクロシーベルト。長谷川氏によると、村内に設置された別のモニタリングポストだと、最近も平均毎時3マイクロシーベルトだ。
 国は「改ざん」数値を根拠に「飯舘村の線量は下がった」と喧伝したいのだろう。フザけた話だ。
 長谷川氏は、国の主導で進む除染事業の効果にも疑問を投げ掛ける。飯舘村の75%は山林だ。しかし、除染の実施範囲は農地や住宅地ばかり。
「どんなに除染しても、山から(放射性物質が)浮遊してくれば意味がない。彼ら(請負業者)にとって、除染はビジネス。線量が下がろうが、下がらなかろうが関係ないのです」

 そもそも、飯舘村の放射能汚染への対応は最初からデタラメだった。
 長谷川氏の著書によると、3号機が爆発した昨年3月14日当時、役場にあった線量計は「毎時40マイクロシーベルト超」を計測した。平常時の年間許容量(1ミリシーベルト)を1日余りで超える危険水域だ。驚く長谷川氏に、村職員は「この数字、公表しねえでくれよ。(菅野典雄)村長から『絶対人に言うな』と止められている」と“口止め”した。
 京大原子炉実験所の今中哲二助教が3月下旬に村内各地で計測した放射線量を菅野村長に伝えた際も「とにかくこのデータは公表しないでほしい」といった問答が、しばらく続いたという。
 村にはその後、山下俊一長崎大教授(当時)ら放射線専門家が入れ代わり立ち代わり訪れ、「安全だ」「大丈夫だ」と吹聴し、やがて〈放射能をことさら危険視するほうがおかしいという雰囲気さえ漂い始めた〉。
 長谷川氏は、村の復興計画会議の委員に原発推進派の識者が含まれたことを挙げて〈すでに飯舘村は原子力ムラの御用学者たちに牛耳られている〉と強調。20日の会見では、菅野村長を操る黒幕の存在についてこう言及した。
「実は今、菅野村長の行くところすべてに付いて回っている経産省の官僚がいるのです。村役場でも、常に村長のそばにいる。そして、マスコミの取材の際もその彼が出張ってきて、あれこれと指示を出しているんですね。今では彼がマスコミ取材対応の窓口となって取材をさばくようになった」
 これでは、村長が村民無視で経産省の操り人形になっていても不思議はない。やっぱり国の放射能対策を信じてはダメだ。

(日刊ゲンダイ2012年2月21日掲載)
ネタりか
村民に過酷な被曝をさせた飯館村村長
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テーマ : 放射能汚染
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こんばんわ、ももで~す。
商業誌に書いてあることも鵜呑みにできませんけどね。

こんばんわ、ももで~す。
どんなことがあっても、個人レベルでは電力を消費しながら生活しているわけで。
それで原発が悪いというのもどうなんでしょうね。
逆にそれだから原発稼動は必要だという理由となっている?

化石燃料で間に合うようにエネルギー消費を抑えるほうにシフトしていかないといけないかもです。温暖化抑制のためにも。
だから原発はいらないんだという理屈にもっていかないといけないのかな?

といっても、とくにそういう行動をしているわけじゃないので説得力ありませんが・・・

こんばんわ、ももで~す。
何であれ、トップとなればその判断が全てを左右するわけで。
有事の際にどういう方向性に向かうのか?もちろん組織の保全を図るわけで。
できるのであれば、生活を守る方向に向かうのは仕方ないかと。
さあ、危険な事態で緊急に避難させるにしても事故や暴動などに対しての対応もしなくちゃいけないし。
国や県にたてついても、そのあとどうする?でも困るしね。
総合的に判断しないといけない難しいのでしょうね。
ワタシにはきっちり対応できるわけもないし。
具体的にはどうすればいいのでしょうかしらね?

以前、楢葉町町長が、高レベル放射線廃棄物最終処分場について公言したことがあった。阿武隈の周辺がもうマークされているのではないでしょうか(あくまでも自分の推測ですが)。

こんばんわ、ももで~す。
客観的に見れば、そこの地域の除染物はその地域で一番線量が高い場所に選定するのが合理的かと思われます。
総合的に判断すれば、そういう方向に向かうしかないのではないでしょうか?
もちろん、その地域の住民感情が落ち着くというか諦めざるを得ないような理屈の周知徹底と、受け入れを容赦するまでの時間はかかることでしょう。
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原発事故まではハーブや自家製野菜・果物作りの生活を満喫していましたが、放射能汚染されてしまい、もう無理。
今は仲間と大好きな山登りをして写真を撮り歩きして楽しんでいます。
原発事故後の風土と日常をとりあげてをいこうと思います。

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